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研究紹介
ことばの〈障害〉がある
当事者の語りを聴く

YOSHIYUKI
KUDO

工藤 芳幸

言語聴覚学専攻

【研究分野】

言語・コミュニケーション発達の障害、臨床発達心理学

【研究テーマ】

ことばの発達の遅れや人や物と関わることに障壁がある子ども(発達障害など)の発達支援が私の臨床と研究の軸足です。私は障害(disability)を個人の能力の問題と捉えるだけではなく、社会課題として〈障害〉を捉えています。これは「社会モデル」と呼ばれる考え方です。このような問題意識から、言語発達評価や援助の方法の開発に取り組むと同時に、さまざまな当事者の語り(ナラティブ)から、ことばやコミュニケーションの〈障害〉を捉え直し、さまざまな状況の中で手持ちの力を使って他者と共に生きるかたちを研究しています。

「遊び」を通したことばの指導場面
学会発表の一場面(日本コミュニケーション障害学会)
インタビューの分析(学会発表スライドより)
発達心理学会のシンポジウムメンバーと

【研究の魅力】

研究活動は、「当たり前」を捉え直す作業でもあります。これまで良いとされていた価値観や方法が、実はそうではないということもあります。ある価値観が誰かの苦しさにつながっていることもあるのです。特に私が取り組んでいる領域では、「わからないので教えてください」という無知の姿勢が重要になります。関連している研究領域の仲間との交流も視野を広げてくれます。

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