【言語聴覚学専攻】失語症の方をお招きして
11月22日(水)、2年生の基礎ゼミナールⅣの授業において、失語症の方2名をお招きして「対話会」を行いました。学生にとっては,失語症の方とお話をする初めての機会です。これまで,失語症の方とのコミュニケーション手段について学修してきたことに加え,「どのような話をしようか」「どのように話したらわかりやすいのか」「どのように質問すれば答えて頂きやすいのか」などを考え,この「対話会」に向けて準備をしてきました。
いよいよ当日を迎え,初めは緊張の面持ちでしたが,お二人の優しさに支えられながら,和やかで楽しい対話会となりました。ご趣味の話や最近の出来事,昨今の世界情勢など話は尽きず,「時間が足りない」「もっとお話ししたかった」と学生からの声が聞かれました。
授業では学修した「失語症」ですが,“思っている言葉がなかなか出ない”“言葉が理解しにくい”といった症状は実際にはどのような状態なのか,身を持って体験する絶好の機会となりました。学生は,自分たちの学修のためにご協力くださったお二人に感謝し,この貴重な機会を今後に活かしていくことと思います。
後日,この貴重な体験の振り返りと共有のため,対話会で学んだことを発表する「報告会」を行いました。対話会で“うまくいったこと”“うまくいかなかったこと”を発表し合い,新たな学びと発見があったようです。話を聞く技術の向上,不快ではない「間」の取り方,どのような話題においても話が展開できる知識の必要性など,様々な今後の課題が浮き彫りとなりました。
これら一つ一つの経験が,言語聴覚士になるための大きなステップです。経験を通して得た貴重な学びをしっかりと自分のものにしてゆきましょう!