言語聴覚学専攻の3年生では、春学期に失語・高次脳機能障害に関する検査の練習と失語症者とのコミュニケーション方法を学ぶ授業があります。クラスメイト同士で検査の練習を行いますが、臨床実習で初めて高次脳機能障害のある方々を目の前にすると、上手くコミュニケーションがとれないことも多くあり、授業内で当事者の方々と会話する「対話会」の機会を設けています。
対話会にご協力くださった当事者の方々からは、高次脳機能障害によって日常で困っていること、家族や職場での関わりから感じたことなど惜しみなく伝えて下さいました。また、片麻痺のある方は、自動車運転するときの補助装置も見せて下さいました。従来のアクセル・ブレーキは右足で操作するようになっていて、右片麻痺の方はアクセル・ブレーキの操作が難しくなりますが、写真の補助装置を使うと左足でアクセル・ブレーキの両方を操作できるそうです。



9月から初めての臨床実習に臨むので、今回の経験はかけがえのないものになったと思います。