2015年9月8日(火)、関西福祉科学大学で柏原市民を対象とした“健康フォーラム”を実施しました。本フォーラムは、地域の皆様に転倒や腰痛、認知症などを予防して健康に過ごすための考え方や、リハビリテーションの実際に関するアドバイスを行うことを目的としています。講義や実技体験を通して参加者の皆様に楽しんでいただき生活に取り入れていただけるよう、月1回、テーマを変えながら定期的に実施していく予定です。
天候がすぐれない中24名の参加者にお越しいただきました。
最初に当大学保健医療学部理学療法士の甲斐教授より、理学療法士野村教授のご紹介とスポーツリハビリテーション研究室の取り組みの照会が行われました。
野村教授がこれまでの取り組みの効果を説明いたしました。
引き続いて当大学保健医療学部理学療法士の森講師より太極拳ゆったり体操の実技がおこなわれました。太極拳ゆったり体操は、呼吸に合わせて静かにゆっくりと全身を動かすといった太極拳特有の動きを取り入れながら、運動に自信のない方でも安心して実施でき、介護予防に適したものとして開発された体操です。また、座位バージョン(入門編とステップアップ編)と立位バージョン(入門編とステップアップ編)の計4種類からなり、各自の身体能力に合わせて運動を選択できるのも大きな特徴です。当日は座位・立位の入門編を体験していただきました。
初めに、太極拳ゆったり体操の基本的な動き方とその動きに合わせた呼吸法を皆さんで練習し、続いて、休憩をはさみながら約40分の体操を行いました。今まで体験したことのない動きが多く、最初は手足が逆になるなど四苦八苦される様子もありましたが、皆さんの飲み込みは非常に早く、初めてとは思えない出来栄えでした。体操の一つ一つは非常に軽い運動ですが、丁寧に実施することで後半は汗ばむほどの適度な疲労を感じられた様子でした。
最後に、当日行った体操方法を示した資料を配布し、毎日少しずつでも運動を継続することの重要性をお話ししました。
数年前にもご参加いただいた方や初めてご参加いただいた方など様々でしたが、皆様が「分かり易い」「楽しく勉強ができた」というご意見を沢山いただきました。