この度、作業療法学専攻の学生が実習先で作成した自助具が、実習施設のホームページ(https://kouzenkai.link/2024/02/27/)で紹介されました。
作業療法の臨床実習では、様々な施設での実習を通して、利用者にとって「真」に必要なことは何か、そしてどのように適切に関わるべきかを考えることが求められます。
しかし、それは極めて難しく、指導する側の大学教員や実習先の指導者、そして学ぶ側の学生が抱える共通の課題であると言えます。
この課題の本質は、正解が一つではなく、利用者一人ひとりによって異なるため、答えを導き出すことが難しいことにあります。
そこで重要なことは、目の前の利用者のことを真摯に考え、悩み、相談し、一つひとつの事例に対する最善の答えを見出そうと努力することです。
今回の「対象者に合わせたオーダーメイドの自助具を作成する」は、まさにその実践であり、教科書には書かれていない、実践を通してのみ学べる貴重な経験を実習で得ることができました。
臨床実習における学生のこのような取り組みは、学生のみならず、利用者の皆様、そして施設スタッフの方々にも良い影響を与えることを改めて実感しました。