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保健医療学部

【健康フォーラム2016】第3回「変形性膝関節症の診断と治療」が開催されました

 第3回健康フォーラムが10月3日月曜日の午後1時から2号館403号室で行われました。
 雨が降っていたにもかかわらず、74名とたくさんの住民の皆様が参加していただいたことに感謝します。

 変形性膝関節症は、膝軟骨の変性が原因でおこります。日本人の1000万人が変形性膝関節症と診断されています。変形性脊椎症に次いで多い疾患です。
症状には膝関節痛、可動域制限、礫音(カリガリ音)、腫脹(関節水腫)、発赤(まれ)、熱感(さわると熱い)、圧痛(押さえると痛い)があります。ADL障害として歩行障害、階段昇降困難(とくに下り)、正座不能(困難)が最終的には現れます。

 変形性膝関節症では、肥満や外傷(半月板、靱帯)、加齢変性、筋委縮、アライメント変化などが原因で関節の不安定性や過度の荷重がかかり変性が進行します。関節への機械的刺激に対して炎症性サイトカインが分泌され痛みを生じます。この悪循環を断ち切るには減量、装具、薬物療法、運動療法、手術療法が行われます。北海道八雲町の疫学的な研究から、膝の関節症があると糖尿病と同程度である死亡率が2.0倍に上昇することがわかりました。

 スウェーデンの研究では、運動療法を行う際に、膝のみでなく全身の一部ととらえて運動することで手術時期を80%の患者で遅らせることが解りました。柏原市でも運動療法の効果を検証する研究を開始しますので興味のある方は参加いただくように案内しました。

 次回は11月7日月曜日 午後1時から、第4回「脳血管障害のリハビリテーション」が行われます。

 
 
 


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