関西福祉科学大学リハビリテーション学科作業療法学専攻では、1年次の必修科目「基礎作業学Ⅰ」の授業の一環として、籐細工(とうざいく)の実習を行いました。
籐細工とは、自然素材である「籐(ラタン)」を用いてかごや小物を編み上げる伝統工芸であり、「こころ」と「からだ」の両面に働きかける作業として、作業療法の領域でも古くから活用されてきた技法の一つです。
学生たちは初めて触れる素材に戸惑いながらも、編み方や力加減を工夫し、それぞれの感性を活かしてかごづくりに取り組みました。完成した作品には個性があふれ、ものづくりの楽しさと達成感を味わう貴重な体験となりました。


今回の実習を通じて、作業活動がもつ多面的な価値や、作品づくりが対象者にどのような心理的・身体的効果をもたらすのかについても理解を深めることができました。
今後、作業療法士を目指す学生たちが、こうした体験を糧に、対象者の生活に寄り添える支援者へと成長していくことを期待しています。