2025年8月6日(水)、リハビリテーション学科作業療法学専攻の4年生は、8週間にわたる臨床実習の成果を報告する「臨床実習報告会」を対面形式で開催しました。当日は作業療法学専攻の1年生~4年生の学生と教員が参加し、専攻の全学年が一堂に会して学びを深めました。

報告会は4つの教室に分かれて開催され、4年生はこれまでの学びの集大成として、実習で担当させていただいた対象者様への作業療法の結果を詳細に報告しました。対象者様の生活や「大切な作業」に焦点を当てた発表からは、臨床推論の深まりと4年間の成長がひしひしと伝わり、聴講した教員や後輩たちに大きな刺激を与えました。

初めて報告会に臨んだ1年生と2年生は、先輩たちが対象者様に寄り添いながらリハビリ計画を立案・実践する姿に「未来の自分」を重ね合わせ、自身のビジョンを具体的に描くきっかけを得ることができたのではないでしょうか。また、3年生は、9月から始まる評価実習を視野に入れ、報告会を通じて評価方法の選択やデータ解釈のプロセスを具体的にイメージできるようになったと話をしてくれました。
報告会終了後は学年混合の小グループに分かれ、1年生から4年生までが自由に意見交換を行う交流会が設けられました。上級生は実習での失敗談や工夫を率直に共有し、下級生からの率直な質問に丁寧に答える中で学年を越えた関係性が育まれました。特に3年生は、4年生から評価実習の準備ポイントを直接聞くことで不安を解消し、1・2年生は目標設定の大切さを早い段階で感じることができたと思います。

4年生はこれから国家試験に向けた学習が本格化します。作業療法士への道のりはあと一歩。臨床実習で培った力を自信に変え、ラストスパートに向けて邁進してください。