2016年2月9日(火)、当診療所主催の柏原市民の方を対象とした“健康フォーラム”を開催しました。この健康フォーラムは、地域の皆様に健康にお過ごしいただくための考え方や、リハビリテーションの実際について助言(アドバイス)を行うことを目的としています。講義や実技を通して疾病への理解を深め、それらを予防・改善する工夫を生活の中に取り入れていただけるよう努めています。月1回、テーマを変えて開催しています。
今回は関西福祉科学大学4号館で行われ、27名の方に参加していただきました。初めに、本学保健医療学部リハビリテーション学科の言語聴覚士の森尚彫講師が聞こえや難聴について講義を行いました。その後2か所に分かれて、一か所では同学科の不破真也助教が「ことばの聞き分けの体験」を行い、もう一か所では参加者の方々に対して1名ずつ「聴力検査」を実施しました。今回は言語聴覚学専攻の学生6名に協力してもらい、学生が聴力検査を実施致しました。
「ことばの聞き分け体験」では、マイク音声と肉声との聞き取り易さの違いや口元を隠した場合と見た場合とで聞きとりに違いがあるのかなどを体験して頂きました。はっきりと違うと分かる単語もあれば、「わかやま」と「おかやま」のようにハッキリと言われないと聞き取りにくい単語もあり、判断がつきにくい問題の際は、受講者の皆様同士でご相談されるようなシーンもありました。
病院や検診で実際に聴力検査を行う際の機器を使用し、ヘッドホンを装着して高い音から低い音まで複数の音を聞いて頂きました。検査後はご自身の聴力が記載された用紙をお渡ししました。
皆様、検査結果にご関心が高く、ご自身の聴力が正常なのかどうかご質問される方もいらっしゃいました。
受講者の皆様には、熱心に講義や実技に取り組んでいただきました。健康フォーラム終了後のアンケートからは、「主人が難聴なので今日のお話しを参考に会話していきたいと思いました。」「内容が解り易かった。聴力検査ありがとうございました。(大変参考になりました。)」「私自身も高齢化になっていくにつれて、どんな日常を過ごしていけば楽しく暮らせるか考えながら、この関西福祉大のお講義やいろんな内容を楽しみにして来させて頂き、いつまでも健康をモットーに生きていきたいと願っています。」「現在は自覚がないので正常だと思っているが、少しでも異常があれば早期に対応したい。クイズ(プリント)は脳トレになった、よかったです。集中できて楽しい時間でした。」
などのご感想を頂きました。受講者の皆様、ご参加をありがとうございました。