柏原市では、柏原市の介護予防サミットという会議を定期的に開催しており、本学リハビリテーション学科作業療法学専攻教員の中原先生も、この会議に作業療法士として参加しております。
その会議の中で、地域の高齢者のために「柏原百歳体操」のDVDを作成して欲しいと柏原市社会福祉協議会の保健師さんからご依頼がありました。
そこで、作業療法を学んでいる学生が中心となって、本プロジェクトを遂行することに作業療法教員として教育的価値を感じ、学生へ依頼をしました。
本プロジェクトでは、柏原市を支える保健師さんと作業療法学生が一緒に協働し、一つの成果を出す経験は、学生にとって素敵な経験になったと思います。
学生も受け身ではなく、「どうすれば見やすいだろう?」「どんな言葉をかければ楽しくなる?」と、高齢者の視点で真剣に議論を重ねる学生の姿がありました。それは、知識を学ぶだけでなく、人の心に寄り添う専門家としての自覚と責任感が芽生えた瞬間と感じました。
作業療法とは、その人らしい生活(作業)を支えること。
学生たちはこのプロジェクトを通し、一つの目的を形にする難しさと、実現できた時の大きな喜びという、仕事の原点を肌で感じてくれたはずです。


教室での顔とは違う、頼もしい専門家の卵たちの姿に、指導する側としても胸が熱くなりました。
しかし、DVD100枚を完成させることがゴールではなく、地域の高齢者がこの柏原百歳体操のDVDを視聴し、身体と心を動かしてこそ、本プロジェクトが成功になります。

これから学生が作ったDVDが地域で活躍する日を楽しみにしたいと思います。
※写真に出てきているゆるキャラは、柏原市社会福祉協議会の「ほのぼのちゃん」です。DVDで作業療法学生と共演しております。