「 ピーポーピーポー!」
「さあ大変、おばあちゃんが脳出血で倒れてしまった!」
幸い、手術も上手く行って、おばあちゃんは助かりました。でも、脳の一部が出血したため、手がうまく動かなくなってしまいました。
リハビリテーション科のお医者さんが、おばあちゃんに言いました。リハビリテーションをすれば、手が動くようになるので作業療法士さんにお願いしましょう。
おばあちゃんはリハビリ室で、動きにくくなった手で、ボールをつかんで、箱に入れるという作業を療法士さんと一緒に1週間やりました。
すると、最初はうまくボールもつかめなかったのに、1週間目には見違えるように上手にボールをつかんで箱に入れられるようになりました。
元気のなかったおばあちゃんも、元通りいままでの明るくやさしいおばあちゃんにもどりました。
おばあちゃんは、料理が大好きでした。今度は、療法士さんと包丁を使って、料理する練習を始めました。料理するのも一つの作業なのですね。
このように、いろいろな作業をすることで、楽しくリハビリをするお手伝いをするのが作業療法士さんです。作業療法士は英語で、Occupational Therapistと言うので略してOTさんと言います。