2014年11月14日(金)、関西福祉科学大学附属総合リハビリテ-ション診療所の主催で柏原市民を対象とした“健康フォーラム”を実施しました。本フォーラムは、地域の皆様に転倒や腰痛、認知症などを予防して健康に過ごすための考え方や、リハビリテーションの実際に関するアドバイスを行うことを目的としています。講義や実技体験を通して参加者の皆様に楽しんでいただき生活に取り入れていただけるよう、3月より月1回、テーマを変えながら定期的に実施しております。
24名の参加者に対して、本学部リハビリテーション学科の中野助教から“肩の痛みとその対策“について講義が行われました。参加の皆様はとても熱心に聞かれておられました。
(→写真1)
中高年を対象とした本フォーラムですが、参加者の中で肩の痛みの経験のある方は8割以上に上り、肩の痛みについては皆さん興味を持たれたようでした。
(→写真2)
参加者の8割超の方が肩の痛みを経験されていますが「五十肩はほっといたら治る」など世の中の間違った認識について説明をしました。例えば中高年の肩の痛みに対して、レントゲンで診断できる異常は10%程度で、90%はMRIなどを用いないと発見できないことなど、肩の痛みの怖さについて啓発しました。
(→写真3)
骨の模型を使い、日頃は意識しない肩甲骨と腕の関係を説明した後、肩痛の予防のため体の柔軟性や肩甲骨の可動性が重要だということを説明しました。
(→写真4)
実際に身体の柔軟性が肩関節に及ぼす影響を体感していただき、予防のためのストレッチを説明しました。
五十肩だと考えて放置していると思わぬ結果を招く可能性があることを知っていただける良い機会になったと思います。
今回は、肩関節という限局したテーマでのフォーラムでしたが皆様の健康維持・増進に少しでもお役立て頂ければと思います。今後も大学と診療所が一体となって地域の皆様に有益な情報をお届けしたいと思います。
(→写真5)